ひよこ通信
H22年3月モンゴルより新生児科医2名来訪されました。
先日、モンゴルの首都ウランバートルの「Maternal Child and Health Center」より二人の小児科医師Dr Doljinsuren (略称ユナ先生)、Dr Lkhamsuren(ハマー先生)をお迎えするチャンスに恵まれました。
人懐っこい笑顔に軽くカールしたショートヘアがお似合いのユナ先生は、元気いっぱいで、「私は普段はしゃべるんだけど英語は苦手でね。」と遠慮がちのハマー先生に代わり、沢山お話をして下さいました。
今回は到着に当日に催された夕食会での両先生とのひと時を特筆させていただきます。
メインメニューはチーズフォンデュ。モンゴルは『赤い食べ物』とよばれる肉料理が主食となりますが、もうひとつ『白い食べ物』である乳製品も食文化の二台柱となっています。今回の日本人が選んだチーズのお料理は口に合うのかしらと恐る恐る先生方の様子を拝見すると、「まぁ、これはおいしいチーズですね。こういう食べ方は普段モンゴルではしないけど、とてもおいしいわ。買って帰りたいくらいよ。」と絶賛でした。ブロッコリーやカリフラワーのお野菜よりソーセージがお気に召したようで、「日本のソーセージは繊細な味がするわ。」とお二人ともしばらくはお料理に夢中になられ、私達ホスト役はただ嬉しいやら驚くやらの始まりとなりました。
食事がすすむと自然と気持もほぐれて会話も弾みだすのは世界共通の人の性でしょうか。
その後、モンゴルでは出産にかかる医療費はすべて国が負担してくれる。という羨ましい話に始り、両先生方の勤務する医療センターでは6つの分娩室があり、平均月に750件のお産があるそうで「とにかく6つの部屋をフル稼働させて無事に赤ちゃんを産んでもらうだけで精一杯なのよ。ハイ次!ハイ次!って感じかしらね。」と少々ジョークを交えた話も飛び出して座は盛り上がりました。
もとろん小児科医師としてのモンゴルの現状はまだまだ問題も多く、未熟児で生まれた赤ちゃんもNICUセンターでは10日しか預かれない。その後は退院していただくか一般病棟に転科してもらう。理由は病床数が少ないことと、次に入らなければならない未熟児のためだそうです。モンゴルの最先端医療の光と影の両方の面をお話して下さった先生方に感謝しながら22時頃この会はお開きになりました。
助産師 T
モンゴルから来られた二人の先生が、私の病室を訪ねてこられました。ちょうど家族全員が面会に来ていたので、主人や子供達とも話をすることができました。
私達家族にとってモンゴルはとても近い国だという話(主人の友人が近い内にモンゴルに行こうとしていることやウランバートルの大学に行き、今もゲルで生活しながら研究している友人がいること等々)をしたら、とても親しみを持たれたようで、主人は「あなたもモンゴルに来るべきだ!7月が一番きれいで、すばらしいです!」と熱烈に観光アピールを受けていました。極寒の地から来られたとは思えない南国調の明るく突き抜けたキャラクターの先生でした。
妊産婦 I
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