人類が誕生してから今日まで、どのような場所で、どのような姿勢でお産はされてきたのでしょうか。
分娩室や分娩台がなかったのは間違いないところです。恐らくは、やや奥まった比較的狭い空間、薄暗いが暖かく、親しい人に囲まれて赤ちゃんは生まれてきたのだと思います。
産む姿勢はいろいろなスタイルが想像できますが、出産の生理からみて、仰向け姿勢ではない、主に体を起こした姿勢であったことが推察されます。(今でも多くの伝統的社会ではしゃがむ、膝つき、四つん這い、もたれてなどのスタイルで出産しています。)
いかがですか?出産の光景として、分娩台で仰向け姿勢か、分娩台を降りて自分にあった姿勢か、どちらが自然でしょうか。自然出産(お産は自然でありたい)への私たちの願いが、フリースタイル出産との出会いとなったと思っています。水泳でいえば、自由型です。
「産む姿勢」や「産む場所」、「出産準備訓練」には定められたスタイル、方法はないのです。