院長の学術活動報告
院長の活動報告(H23年2月13日)
近畿母乳の会主催『第2回近畿母乳育児フォーラム』
・ところ 大阪市立総合医療センター 3Fさくらホール
・講演 『母と子にやさしい医療環境を目指して』
演者 李容桂(愛仁会高槻病院小児科医)
・パネルディスカッション 『母乳育児における病診連携の試み』
○5施設から発表があり、私は、米谷先生(現加古川西市民病院小児科)
と一緒に司会=座長をつとめました。
○当院から看護師の東膳絹代が、『私たちの施設における他院出産例の
母乳育児支援の考察』の演題で発表しました。私たちの施設が取り
組んでいる産後の4つの母乳育児支援プログラム「母子健診」「乳房
外来(マッサージ)」「授乳トレーニング~通院」「授乳トレーニング~
入院」を、他院出産例の利用度(利用しやすさ)と母乳復帰度(プログ
ラムによって母乳のみとなる度合い)の面から、「当院健診-当院出
産」「当院健診-他院出産」「他院健診-他院出産」の3群間で、比較
検討した結果を報告しました。
・「乳房外来」は、「他院出産群」で比較的よく利用(3割弱/全乳房外来受診者)
されたプログラムで、1人の援助者による、複数回、継続的な係わりで、混合
例が母乳のみに変わるケースも多く見られた。
・「授乳トレーニング~入院(おっぱい母子合宿)」は、「母乳率の低い」「他院出
産例」に最も多く利用された(4割強)プログラムであった。
・平均の入院時日令(出産からの日数)は、「当院健診-当院出産」群は退院後
1週間、「当院健診-他院出産」群は退院後2週間、「他院健診-他院出産」
群は3週間と、順に遅くなり、母乳率も低い結果であった。
・「おっぱい母子~おやこ~合宿」の受診理由は、「当院出産」群では、「実際
的な授乳技術」「体重増加不安・不良」が多く、「他院出産」群では「基本的な
授乳技術」「できたらおっぱい」が多かった。
・「母子健診」や「授乳トレーニング~通院」は比較的利用度の低いプログラム
という結果となった。
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